タイムリミットは夜の7時

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追憶がA面でなければならない理由

5/23には東京女子流「追憶/大切な言葉」がリリースされますが、両A面扱いではあるものの、
「大切な言葉」ではなく「追憶 single version」が実質上のA面であり、MVも作成されています。
何故新曲であり、はなかっぱのタイアップまで付いていて、しかもかなりの良曲でもある「大切な言葉」がA面ではなく、
2ndAlbum「Limited Addiction」のアレンジリカットである「追憶」がA面なのか。
これには明確な理由があると僕は考えます。
それどころか、女子流第二章のラストを飾るシングルは、「追憶」でなくてはならなかったのでは?

チーム女子流が設定している第一章、二章といった区分けにおいて、”第一章”が「キラリ☆」から「鼓動の秘密/サヨナラ、ありがとう」だとすれば、「Limited Addiction」〜「追憶/大切な言葉」までが第二章になるわけですが。
第一章のラストシングルから第二章のラストシングルまでの発表された楽曲を、TGSナンバー順に、少し作為的に並べてみると…?

TGS04「鼓動の秘密」(1stAlbum/6thSingle)
TGS13「Limited Addiction」(7thSingle)
TGS16「Regret.」(2ndAlbum)
TGS17「Liar」(8thSingle)
TGS21「追憶」(2ndAlbum/10thSingle)

「鼓動の秘密」で淡い恋心が芽生え、
「Limited Addiction」で激しい恋心へと移り変わり、
紆余曲折を経て付き合うものの、(一応ここに「眩暈」を入れられるのかもしれませんが)
「Regret.」で恋の終わりに気付き、
「Liar」で裏切られ、あるいは恋心が冷めて失恋する。
そして「追憶」で文字通り恋を”追憶”する。

特定の楽曲をピックアップすることで、女子流が成長していくのと共に、楽曲の主人公たちも成長していくような発表順になっていることに気付きます。

元々、S竹氏の発言や女子流の戦略などから、女子流が「時間とともに成長し、やがてはブレイクしていくその過程を可視化し見せていく」という点を重視しているのは、既によく知られたことかと思いますが、このように楽曲の発表順を鑑みると、その通りに”成長過程”を強く意識していることが 露骨に わかります。

淡い恋から失恋、そして追憶するまでの少女の成長過程を歌詞世界によって表現しつつ、歌い手である女子流自体も、歌によって成長していく。
そしてその成長過程を(Ust、定期ライブ等によって)可視化し、ファンに見ていただく。

つまり東京女子流第二章とは、”少女の成長”というテーマによって現実と歌詞世界をリンクさせ、双方どちらにおいても”少女の成長”を表現するという、極めて画期的な戦略だったのではないでしょうか!


だからこそ!
少女の成長物語である女子流第二章のラストを飾るシングルのA面は、
「おんなじキモチ」の続編的な「大切な言葉」ではなく、
「追憶」でなければならないのでは。
と推察するわけです。





……まぁ、本当はMVの作りやすさだとか、イメージ戦略だとかが理由で、全然そんなこと意図してないのかもしれませんけれど。。。
実際、あるテーマをもって”女子流第二章”と銘打ってるのは間違いないでしょうし、こう考えるといろいろ説明のつくことも多いです。
けっこう的を射てるのではないかなぁと思うのですが、どうなんでしょうね。


じゃあ他の楽曲はどうなんだ、と問われれば、
TGS14「Don't be cruel」は一応「Limited Addiction」と同じ激しい恋心に分類できます。
TGS15「僕の手紙」はZONEのトリビュートですし、TGS18「Rock you!」とTGS20「Sparkle」は、恋とは少し離れた応援ソングとしての姉妹曲のように思えます。
TGS19「眩暈」は、少女の恋というよりもめくるめく大人の恋という印象を受けますし、だからこそのfeatバニビなのかなぁと。
TGS22「大切な言葉」は、先程言及した通りはなかっぱEDとして、「おんなじキモチ」の続編なのかな、と。また、振り付けなどからはそれまでの女子流が歩んできた軌跡を辿るような印象を受けますし、第三章を予感させる布石でもある気もします。
TGS12「W.A.M.D」は分類し辛いんですが、どちらかといえば「鼓動の秘密」に近い心境の曲なのかなぁと。


以上、
くだらないと言えばくだらないかもしれませんが…(笑)
「なぜ追憶がA面でなければならないのか」を考えてみる考察でした。


大切な言葉はもっと推すべき良曲だと思う!


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しかし追憶のMVは、沖縄で定期ライブをやるついでに撮ったのか、
それとも追憶のMV撮影のついでに定期ライブをしたのか。
どっちが先なんでしょうね。気になります。


関連リンク
追憶*MVレビュー

cackle7pm