タイムリミットは夜の7時

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TGS*23と女子流第三章の予想

新曲「LolitA☆Strawberry in summer」


野音で初公開されたTGS*23「LolitA☆Strawberry in summer」。
この曲はSweetSの1stシングルのカヴァー曲であり、5/13福岡でのツアーにて、初めてTGS23として発表されていたものです。

正直このことを知った時、僕個人としては大変疑問に思いました。
Season2で「Limited Addiction」「Liar」「Rock you!」そして最新シングルの「追憶」とSeason1の幼さを払拭してきた、大人っぽさを徐々に押し出してきたはずの女子流が、
何故Season3でサビに「ロリータ!」と強烈な歌詞のある曲をカヴァーしなければならないのか。
今までの方向性は一体なんだったんだ?
仮にカヴァーするのなら、それこそSeason1や2でやれば良かったのに、何故いまなんだ?と。
しかしそう感じていた疑念は、野音で吹き飛びました。
いえ、正確に言うならば、吹き飛んだというか、そんな細かいことなんてどうでもよくなってしまった、といったところでしょうか。
個人的には、それほどまでに衝撃的な楽曲でした。

最初は割と爽やかなイントロで始まって、大切な言葉っぽいなぁと思ってたのですが。
そこから複雑な進行のガリガリとしたロックが。原曲がR&Bであるのに対し、こちらはロックテイスト(しかもどうやらただのロックではない)で、テンポはゆっくりめ。
その場で聞いた印象だと大切な言葉をダークに複雑に激しくしたようなアレンジで、今までの女子流の楽曲と比較すると、SweetSのカヴァーということも原因だとも思いますが、非常にavexらしい曲だなぁと感じました。

まぁそういった細かい点はともかく。
「ロリーター!」というフレーズとともに、なんと衣装の裾をたくし上げる。
このへそ出しの強烈な振り付け、完全な思考停止状態に陥りましたw

その場では「これはあかんっしょ! 乃木坂の振り付けとか目じゃないじゃん!」と動揺してしまい、
野音明けの翌日でも、なおも頭に残る「ロリーター!」というフレーズの余韻、網膜に焼き付いて離れないへそだしの振り付けに、大変苦しんだのですが…(苦笑)

ロリータという言葉の寄せ付けがたいイメージと、衣装の裾をたくし上げる振り付けのある種の後ろめたさと、楽曲のかっこよさ、耳残りの良いメロディ。
これらが絶妙に同居して、強烈な中毒性を引き起こしているのではないか。
この曲はやばいぞ、という気がします。
下品と捉えれば下品かもしれませんが、不思議とそういう気持ちは起こらず、この罪悪感を引きずったような余韻、中毒性は、なんだか麻薬的な黒い魅力を湛えているのかも、と思ったりして。
今まで「Limited Addiction」「Liar」などパンチの効いた楽曲を送り出してきた女子流ですが、それすら上回ってしまうかもしれない最高にクールで攻撃的な曲……なのかもしれません。
最初は、あまりにも危険(笑)だからカップリングか両A面くらいに留めておくべきなのではと思いましたが、A面でのシングル化も、(若干博打ですが) アリかもしれないなと思い直しています。

特に!
6月のゆび祭りや8月のTIFにおいて、是非この「LolitA☆Strawberry in summer」をぶちかまして、他のアイドルオタの方々を仰天させて欲しいものです。
そういったアイドル合同イベントにおいては、非常に殺傷力の高いメインウェポンになりうるかもしれませんし(笑)、
実際にそういった対バンイベントを想定して作られた楽曲なのかもしれません。
(武道館のために新規ファンを開拓していかねばなりませんし、対バンイベントにおいて大きなインパクトを与えることは非常に重要だと思われるため。
もちろんマイナスの点も大きいかもしれませんが、それ以上の吸引力を十分に持っている楽曲だと思います)

仮にシングル化するのなら、へそのサイドに苺のタトゥーシールなんか貼ってあると、裾をたくし上げた時に映えて、グッとかっこよくなるのでは、と妄想してます(笑)*1

●女子流第三章の行方


2ndアルバムのOutro、「追憶/大切な言葉」と、「LolitA☆Strawberry in summer」を照らし合わせて考えてみますと、とりあえず方向性はロックな気がします。
ただ、それがハードロックなのかV系ロックなのかジャズロックのようなお洒落なロックなのか、はたまたavexらしいJ-Rockなのか。
今までavexらしからぬニッチな路線をひた走ってきた女子流ですが、武道館のために新規ファンを開拓していかねばならないことを考えると、avex色の強いサウンドで一般大衆に寄り添っていく可能性はありうるように思えます、が、もしかしたら全然関係なくR&Bや渋谷系で来るかもしれません。
ということで、音楽性の方向については正直まだわかりません。

ですが、TGS*23から一つだけ予想できることがあるとすれば、それは衣装の変化です。
今までゴスロリ的なドレスの衣装が多かった女子流ですが、TGS*23では腹見せの振り付けがあるために、ドレスだと振り付けそのものが不可能になります。コルセットなんてもってのほか。
ということは、今までのドレス系の衣装のイメージを刷新して、少なくとも腹見せの振り付けができるような衣装に変えて、それに伴いイメージも大きく変化をつけてくるのではないでしょうか。
また、以前触れたように、プロモーション活動において何か大きな戦略の変更をおこなってくる可能性はかなり高いように思われます。
というわけで、
・音楽性、衣装の変化に伴ったイメージの一新
・メディア戦略の変更

この二点は想像しやすいのですが、果たしてこれだけなのでしょうか。何かもっと大きなことを仕掛けてくる気もしています……。
メンバーの追加、ということも考えてはみたのですが、あまり現実的でない。
ならば、新曲ではめいてぃんがメインパート歌ってるし、まさかポジション替え!? めいてぃんがセンターに!?
……ということも考えてみましたが、今ひとつかなと。
他にも黒髪ロングという髪型の縛りをなくす、ということも考えてみましたが、どうでしょうね。
あぁちゃんは茶髪が似合いそうだし、ひとみなら茶でも金でも似合いそうですが、他の三人は黒髪が一番似合ってる気がします。
ロングをやめてショートもオッケーにするということもありえなくはなさそうですが、うーん……。なんとなくですが、可能性は低いように思えます。
また、年齢を公開する、なんてのも武道館に向けてありうるかもしれませんが……個人的にはまだ早いのでは、と。

しかし、追憶Type-Cに入っている先行音源を聞く限り、今までとはかなり違ったアレンジの仕方で、まるで女子流の曲でないみたいだ、と感じましたし、
何よりもめいてぃんがメインでサビを歌っていることはかなりの驚きでした。
考えてみれば、今までひとみとあぁちゃんが主体となって歌っていましたが、同時に二人の負担も大きく、二人の出来がそのままライブの出来に直結するようになっていました。
もしかしたら、Season3ではひとみ・あぁちゃん以外の三人の歌割を増やしていくのかもしれません。
Season2以降、ゆりめいみゆの歌割が少しづつ増えていった傾向はありましたし、その傾向が今後顕著になっていくのかも。
確かに、サビをめいてぃんがメインで歌ってるというだけで、受ける印象がかなり変わりましたし、そういった面での”新しい女子流”ということは大いにあり得る気がします。
これは蛇足ですが、個人的にはコーラス、ハモりの面をもっと強化したら、楽曲に深みが増してライブの重厚感も出るだろうになぁと思ってるので、是非そこに期待したいです。

また、Season2には全体に一貫したコンセプトが見える、ということはいつか紹介しましたが*2
Season3がどういったコンセプトで来るのかは全く読めません。
「LolitA☆Strawberry in summer」を持ってきたことで、とりあえず完全に大人っぽい方向で来ることはなさそうですが…。

こうしてつらつらと予想を書いてみましたが、次に何が飛び出すのかわからない、常に変化し続けるのが東京女子流です。
もしかしたらほとんど変化なく今までの女子流で再び現れることも十分に考えられますし、Season3で実際にどんな風に攻めてくるのかは、始まってみないとわからないと思います。
しかしこうして考えてみて、ますます第三章が楽しみになりました。
活動休止を挟んでの8月が、楽しみでなりません!


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関連リンク
女子流『二ヶ月休止の真相』Special LIVE&TALK @横浜BLITZ

*1:しかしながら、「大人になっても恥ずかしがらずに歌えるような楽曲作り」を心がけてきた女子流が、ロリータとは……
ここに少し矛盾がある気がしますが……、まぁ楽曲自体は格好いいから良いのかな。

*2:追憶がA面でなければならない理由

cackle7pm