タイムリミットは夜の7時

 -Are You Ready For The Night?

SU-METAL聖誕祭 LEGEND "D" @赤坂BLITZ

『I、D、Z~LEGEND “D” SU-METAL聖誕祭』12/20 @赤坂BLITZ

1. BABYMETAL DEATH
2. 君とアニメが見たい~Answer for Animation With You
3. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
4. White Love -Angel of Death ver.- (SPEED カバー)
5. Over The Future -Rising Force ver.- (可憐Girl's カバー)
6. ヘドバンギャー!! -Night of 15 mix-
7. おねだり大作戦
8. ド・キ・ド・キ☆モーニング
9. いいね!
10. イジメ、ダメ、ゼッタイ

~Encore~
11. ヘドバンギャー!!
12. 翼をください -炎- *1

行ってきました。
SU-METALこと中元すず香ちゃん"聖誕祭"との位置づけだった今回のライブ。
どんな構成で来るのかなー、お誕生日会的な何かはあるのかなーと期待して参戦したのですが、さて内容はと言いますと、、、"マジで良い感じ"!でした。

詳しくは後述するとして、、、この日の戦いは、そもそもの始まる前、物販から始まりました。


物販


僕が物販に並び始めたのはだいたい販売開始一時間前。
その時点で既に200~300人くらい並んでて衝撃を受けたのですが、物販開始時に振り返ってみれば、後ろには長蛇の列が…! ディズニーランドかよ!
どのくらいの人数だったのかは定かではありませんが、確実に500人以上はいたのではないかと。あるいはもっと……。
一時間前から並び始めて物販に辿り着けたのは、確か開場予定時刻の1730過ぎ……まさかここで2時間並ばされるとは思ってませんでした…。
需要に対して明らかに物販開始時刻が遅すぎたし、窓口も二つだけだったので、次回はここを改善してくれることでしょう。
あと「お一人様二枚まで」は前もって言ってくれないと困りますよ!


客層


物販とともに驚いたのは、客層です。
女性の客多い……!!!
あれ、LEGEND "I"の時こんなに女性客いたっけ、と記憶を遡ってみるもそういった覚えはなく。
少なくとも、鹿鳴館の時には女性客は非常に希少だったはずだと覚えてるので、間違いなく今回から一気に増えたのだと思われます。
どこかで"客層に女性が増えるとブレイク間近"と読んだことがあるので、これはもしかすると。

また、DDであるどころか、そもそもアイドルの現場にすら来たことない、みたいな人もけっこう多かったなぁと。
物販の行列とともに、(ベビメタ、かなりキテるなー…)と思わせるポイントでした。


ライブ


さて、ライブです。
僕は整理番号500番代だったのですが、物販終わりにあれやこれやしてたら、結局700番あたりで入場。
というのも、前回の "I" でベビメタのライブはいつ入ろうが、頑張れば最前まで繰り出せることを確認してたので、そんなに焦って入ることはないかな、と。
そう思って入ってみれば、前方ガラガラです。かなり広大なスペースができており、恐らく1000番以降でも余裕で最前付近まで行けたのではと思います。
恐らく、わちゃわちゃモッシュッシュしたい人と、それは勘弁だという人で二分されており、完全な”棲み分け”ができていたのではないかと。

ライブが始まってみれば、その前方エリアの敷居の手前に、モッシュピット的な広大なスペースが生まれており。
僕はちょうどそのモッシュピットの一歩手前にいたので、人がスカスカの広大なスペース越しにステージを観ることができ、多分今までで一番3人をはっきり観ることができたと思います。


"D"の物語


前回 "I" が物語仕立ての構成でしたが、今回はその物語の続編、といった趣き。
簡単に”I”の物語を復習すると、確か「"アイドル"が世界を支配し、メタルの火が消えかかっていたところ、キツネさまの導きによりメタル・レジスタンスが結成される。」のように、メタル・レジスタンスの結成を伝える、始まりとしての位置づけだったように記憶してます。
"D"の物語は、それに加えSU-METAL誕生の物語と、捕まってしまったYUI・MOAを救出するために、1人で果敢に立ち向かい、命を落とした(?)SUの物語でした。

SPEEDが全国を席巻していた1997年に、SU-METALが生まれた。
SUという偉大な才能を生み出すために、その代償が必要とされた、みたいな感じで1997年にとあるバンドが解散した、、、と言及されてたと思いますが(定かでない)、
1997年に解散したバンドといえば間違いなくX-JAPANです。

……というのはさておき、SUの赤ちゃんの頃の写真が映し出され(!)、そして成長していき、可憐Girl's時の写真も!!*2

ここで既にフラグは立て尽くされてます。
映像が終わってまず演奏されたのはSPEEDのWhite Love! BOGさんのセトリによれば、「Angel of Death ver.」とのことで、メタルコアなアレンジ。
White Loveのリリースは、調べてみると1997年10月15日。SUが生まれた頃、この曲はダブル・ミリオンで売れてますし、まさに日本を席巻してたことになります。
ここで割と会場は騒然となっていたのですが (それでもAメロ末で「すーちゃん!!」とコール入れてたところは流石だなとw)、
続いてYUI、MOAが登場し「Over The Future」のイントロが流れた時の会場はいっそうパニックに。
今回のLEGEND"D"、間違いなくここがクライマックスでした。
かく言う僕のテンションも爆上がりしてしまい、全力で『だいた~ん!!』しに行きました。
可憐Girl'sについては、この際に色々言いたいことがあるので飛ばします(笑)。


ヘドバンギャー!! -Night of 15 mix-


「Over The Future」でカオスになってた会場ですが、骨パーカーを着た女性ダンサーが3人の背後に登場し、ヘドバンギャーのremixが流れると今度はぽかーんとなります。
というか他ならぬ僕が、ヘドバンギャー!……と思いきやremix!! ということでぽかーんとしていたのですが。
このヘドバンギャーのremix、ダンスアレンジという趣きだったのですが、個人的にはこれを↓思い出しました。


「もってけ!セーラー服」さくら学院
この曲も「もってけ!セーラー服」のダンスアレンジverですけど、ヘドバンのアレンジもこれにかなり似てた気がする。
骨パーカー着込んだ女性ダンサーにSUが持ち上げられたりと、なかなか異様な光景でした。


おねだり大作戦~翼をください


またも映像がインサートされます。
オリラジ藤森さんらしき"スネーク"が、”アイドル”のエルサレム”A-KIBA”で「君たちかわうぃーね」とYUI・MOAの2人を誘惑・誘拐してしまう。
知らない人について行っちゃ、ダメ、ゼッタイ。ということだそうですが。


↑オリラジのツギクル!?
恐らくここで藤森さんが出てきたことは、これを踏まえてのことだと思うのですが、もしかしたら何かの伏線なのかも……?

そして前回も披露された「おねだり大作戦」
前回はこの曲の頃にはクタクタで、碌に記憶に残ってなかったのですが、今回ようやくちゃんと聞けたし観れたかなぁと。オリエンタルなサウンドに、メタル・ラップの融合という印象。2人の小悪魔的な表情と「私、パパのお嫁さんになるんだー!」直後の会場のヒートアップぶりは、筆舌に尽くしがたい!

続いて、ドキモニ、いいね!、IDZと盛り上がる曲が立て続けに披露され、一気に会場の熱量もヒートアップ!
その余韻を残したまま、精魂疲れ果てながらもアンコールし、ここでまた映像が映し出されます。
”スネーク”に捕まってしまったMOA・YUIの2人は尋問を受けた所、うっかり語尾に「DEATH!」と付けてしまい、"メタル"の一派であることがバレてしまう。その結果、2人は磔にされてしまう。(曖昧)
2人を救出すべく立ち上がったSU-METAL。
ここでやけにSUが「神の化身」であることが強調されてました。
ろうそくを携えたYUI・MOAがサイドから登場し、スタンドを持って颯爽と登場したSU-METAL。
ステージ頭上からは、巨大な白い十字架が降りてきます。
15(イチゴ)の夜を刻み込む、「ヘドバンギャー!!」(無印)!
まさにこの日歌われるべくして生まれた曲。会場の熱量も最高潮に。

更に、スタンド片手にSUがソロでしっとりと「翼をください」を歌い上げます。
よく合唱団的な歌唱法と言われるストレートな歌声を持ったSUですが、まさにその特徴を活かしきった選曲だったのでは。*3

*4
最後の場面、SUが降りてきた十字架に磔になり、「翼をください -炎-」のタイトル通り、本物のに包まれて幕が下ろされ、
I、D、Z の"Z"公演が告知。2/1、Zepp Tokyo
やはりZだからZeppなのでしょうか。Zepp Tokyoは2500人くらいのキャパですが、今日の勢いを見る限り瞬殺でSOLD OUTでしょうね。


その他


SUの誕生日ということでしたが、それらしき演出はSUの生まれた年に重ね合わせた物語と、SUの赤ちゃんの頃の写真、そして可憐Girl's。
ということで、なぞりはするものの、大々的に”お誕生日おめでとう!”的な演出はありませんでした。
代わりに、会場入り口付近には"HAPPY BIRTHDAY SU-METAL"との台座が設置され、そこに"お供え物"がたくさん置かれてました。

また、開演前に二階席を見たところ、莉音、ねねどん、來麗らしきさくら学院メンバーが見えました。(定かでない)
この中で莉音だけははっきり見分けられたし、前回もばっちり見つけられたので、もしかしたら莉音はオーラが違うのかもしれない……と(笑*5
他にも卒業生のみよっちゃんの目撃談もあり。
BOGさんのツイートによれば、さくら学院メンバーは全員来ていた?らしいです。

それから、物語において、"アイドル"としての仮想敵にA-KIBAを拠点とする某アイドルが据えられてたことの他、”セカンドインパクト”、"サードインパクト"、最後に「翼をください」が歌われることなど、エヴァのパロディがちらほら見られたのですが。
「科学究明機構ロヂカ?」での言葉の遣い方に、ところどころ(エヴァっぽさ)を見出してたこともあって、もしかしてさくら学院のスタッフ、エヴァ大好きなんじゃないの…?と。
しかし大好きなのは良いんですけど、個人的にはあんまり持ち込まないで欲しいなぁ…(笑


総評


今回は「Over The Future」をはじめ、高まる演出・試みはあったものの、セトリとしては前回の完成度には至らなかったかなぁと。
あくまでSUの聖誕祭という位置づけであり「"Z"にも来てね」というメッセージを察知しました。
また、敢えて生バンドを封印したこと、そして言及されたにも関わらずカバーされなかったX JAPAN、というのは、ものすごく伏線の匂いを感じます。。。

あと、平日だったこともあったのか、新規さんが多かったこと、それに伴って"I"と比べると”温度”が足りなかったかなぁという気がします。
前方のスペースがかなり空いてたこともあると思うのですけれど。

それから、敢えて苦言を呈しますけど、モッシュピットの人たちは少々やりすぎだったかなぁと思います。
小規模な「ウォールオブデス」紛いのことをやってたりと、面白そうなことはしてたとは思うんですが、ダイブしたり、足の裏見えるくらい足高く上げて踊り狂ったりと、危険な行為も目立った。
感情が高揚した末の愛あるモッシュなら大歓迎なんですけど、あそこまで広大なスペースで演者に背中向けて騒いでるだけだと、ステージからだと余計に目立つでしょうし、演者に対して失礼ではないかと。
これも、モッシュが嫌な人が敬遠して後ろへ逃げちゃったために、前方がスカスカになってしまったことが原因だと思うのですが。。。
「アイドルの仮面をつけたメタルダンスユニット」等プロデューサーが言ってますけど、やっぱり3人はBABYMETALである以前に中学生の女の子なので、そこのあたりわきまえて欲しいなぁと思います。
他にも最前下手付近で喧嘩寸前のことがあったりと聞いたので、なんといいますか。節度を保って仲良くモッシュッシュしたいものですね。。
しかし、思えば前回、前々回では開演前に「危険なモッシュはやめてね」等のアナウンスがあったと思うのですが、今回はなかった。
次回は「危険なモッシュ、ダメ、ゼッタイ」と開演前に入れてほしいものです……。

…ということで、若干の不満は述べましたが、前述通り伏線が回収されないまま"Z"公演を迎えるわけで、"Z"でどう出るのか非常に楽しみです。
ここまで来たら最後まで見届ける所存。
また、敢えて引っ張っておいた可憐Girl'sとBABYMETALについては、別記事で書きます。
だいた~ん!




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*1:セトリはBOG編集部さんのツイートを参照。

*2:ただここで、”「だいた~ん」と歌ったり、ある学院の生徒会長に就任するなど、アイドルとして潜伏し、着々と力をつけていった”(うる覚え)、のように紹介されてましたが、"アイドル"を敵に回すメタルレジスタンスって設定を守りきるにしても、流石に無理があったのではないかなぁと……。

*3:ただちょっとキーが高かすぎた気もしましたが……。

*4:画像はこちらから拝借しました。

*5:莉音は星柄の黒いパーカー着てました

cackle7pm