タイムリミットは夜の7時

 -Are You Ready For The Night?

さくら学院祭☆2012 27日

さくら学院祭☆2012 10.27@恵比寿ザ・ガーデンホール *1

〜芝居〜 (テニス部VS卓球同好会)
1. スコアボードにはラブがある /テニス部 pastel wind
2. ヘドバンギャー! /重音部 BABYMETAL
3. イジメ、ダメ、ゼッタイ /重音部 BABYMETAL
〜サクラデミー女優賞は誰だ?!〜 (日向、友那乃、まり菜、華)
4. WONDERFUL JOURNEY
5. チャイム
6. School days
7. Hello!IVY
8. Song for smiling
9. ピクトグラム
10.Let's Dance! (ダンス部)
11.FLY AWAY
12.オトメゴコロ。
13.夢に向かって

-ENCORE-
14.ベリシュビッッ
15.マシュマロ色の君と

27,28(夜)の二公演に参加。
さくら学院のイベントは、7月末の公開授業、8月のTIF、サマースクール以来で5回目でしたが、しかし大箱のワンマンは初めて。
TIFにて学院祭の告知があってからずっと楽しみにしてきましたので、本当に待ちに待った公演でした。

さくら学院は公演数が他のアイドルグループと比べて圧倒的に少ないのですが、その分だけ一つ一つのライブを完璧に作り込んできます
どれだけたくさんのレッスンを積んで練習したら、ここまで上質なパフォーマンスを本番で出せるのか。きっと想像を絶する努力に裏打ちされているのだと思います。
すーも日誌やMCで言ってましたが、この学院祭のためにたくさん話し合って、アザを作って、喧嘩もしたのかなぁ、なんて思うと涙ぐましい。。

前述通りTIF、サマースクール以来のライブだったのですが、それから比べると本当に全員がしっかりと成長していた。
”成長期限定ユニット”の名を冠す育成機関ユニットさくら学院の、"学校"のコンセプトに恥じない素晴らしい成長ぶり
その中でも、すーは言うまでもなく、とりわけ中二組の成長が目に見えてめざましかった。1つ1つの曲で、自然と目で追っかけてしまったほどに。*2

正直なところ、歌唱の柱であるすーが卒業してしまう来年以降、さくら学院の歌唱力は大丈夫なのかしら、と新参ながら勝手に心配していたのですが、そういった懸念が完全に払拭されるような、堂々たるパフォーマンス
まり菜は既にTIFあたりでもかなり歌えるようになっているなと思ってたのですが、学院祭の寧々、來麗、日向は本当に良かった
年長がすず香一人ということもあり、中2の四人も上級生としての責任と意識を高く持っているのだろうな、と感じさせてくれる気迫のこもったパフォーマンスでした。

では以下印象に残った場面を取り出して具体的に。(意外と長くなったので2つに分割しました。)

27日夜


〜芝居〜 テニス部VS卓球同好会


まず、さくら学院の芝居やMCの完成度の高さは、森ハヤシ先生の才能に因るところが非常に大きいです。
森ハヤシ先生は、元はWAGEという、あの小島よしおも所属していたコントグループのリーダーで、現在はラジオのパーソナリティや舞台、ドラマの脚本家としても大活躍中のお方。
そういうわけで、さくら学院はMCやお芝居の質が本当に高い。
もう1つ1つのネタがちゃんと笑えるんですよね。そしてそのネタの1つ1つが、メンバーのことをちゃんと理解していなければ作れないような、メンバーの魅力を最大限に引き出すようなものばかりで。
担任としてこれだけ適役な方もいないし、今となっては森先生なしのさくら学院なんて考えられない、そのくらい重要な方だと思ってます。

さて、学院祭のオープニングは熱血学園部活ドラマ仕立ての、テニス部のお芝居でした。
最初に「えっほっえっほっ」と走って登場したのはジャージ姿の森先生w
アイドルの学園祭なのにジャージ姿の先生が最初の登場なんて、と自分でツッコミ入れてました。
続いて現れたテニス部のねねどん、まり菜、華、友那乃の四人。

・号令的なものをかけ、一人一人「1!」「2!」「3!」と応えていったのですが、最後の華ちゃんが「ダーーー!」といきなりプロレスネタ!
・もう一度仕切り直して華ちゃんから「1!」「2!」と始めるが、まり菜が結局プロレスネタ(だった気がする。)
・部長のねねどん、熱血な森先生に何度も殴られ、その度に盛大にぶっ飛ぶ。後のMCでアザ作ったって話もw (更にその後すーにも殴られてぶっ飛ぶ)
・ぶっ倒れたねねどんが泣き始めてしまう! そこで残りの三人がねねどんの周りを囲み、突然「苦しくったって〜 悲しくったって〜」とアタックNO.1の歌を歌い出しねねどん「だって女の子だもん」

テニス部なのにプロレスネタ連発してたりと実に不甲斐ないので、森先生「テニス部に学院祭のオープニング任せて大丈夫なのか」と心配しはじめていたところ、
どこからともなく「オーッホッホッ」と高らかな哄笑が響き渡り、続いて「トリメ……」と聴き覚えのある荘厳な曲がw
恐らくBABYMETAL好きな客も多い会場は、ぅおおっと一気に沸きます。キツネサインもちらほら。
しかし。。
「卓球同好会DEATH!!」
明らかにBABYMETALな衣装に身を包んだ三人は"卓球同好会"を名乗り、会場大転け。
なんでも、O-East?の公演の後、ハマッてしまったらしく、不甲斐ないテニス部からオープニングを奪いに来たんだそうな。(しかし後に分かりますが、すーと由結はピンポンラケットの持ち方がわからなくて、最愛ちゃんが教えてあげたそうです。)
そのため「SU-PINPON」*3と名乗ったり、激しい素振りをしたりとカオスでしたw YUI-PINPONは素振りしてる途中でヘドバンに変わっていましたし。

ここで突然テニス部VS卓球同好会(を名乗るBABYMETAL)の抗争が勃発するのですが、
なんだかよくわからないうちに はぅあっとSU-PINPONが倒れ、「ま、負けたわ……」と降参。
MOA-PINPONも「こうして、テニス部と卓球同好会との、長きに渡る抗争が幕明けたのであった……つづく!*4
と捨て台詞を言い残して舞台から撤退します。

こうして卓球同好会から無事にオープニングアクトを守りきったテニス部の「スコアボードにはラブがある」から学院祭スタート!
スクリーン上には、「pastel wind」との表示があり、(これがテニス部のユニット名かな?)と思ってましたがどうやらそのようです。
テニス部のパフォーマンスはTIFスカイステージに引き続き二回目。良い曲です。
恒例の?ボールを飛ばす演出は今回ありませんでした。

余談ですがSU-PINPONの意地の悪いお嬢様敵キャラみたいな役柄、ルックスと声も相まって最高にハマってました。
是非今度のアルバムの特典に「中元すず香の部屋」的な感じでお願いします。特に高らかな哄笑が最高。

着席でBABYMETAL


さくら学院の”重音部”としてのBABYMETALは初めて。
今回の公演は完全着席スタイルでしたので、ベビメタとあれど、スタンディングは許されません。ジャンプなんて以ての外。
BABYMETALのライブのあのワチャワチャ感に慣れてたため、逆に座って観るベビメタはとても新鮮。
しかし初めてしっかりと全体的なパフォーマンスに集中して観ることができた気がします。
個人的にはやはりベビメタはワチャワチャと観たいので、もどかしくて複雑な気分でしたが……w
激しいモッシュは苦手だけどベビメタは観てみたい、みたいな方にはかなり貴重な公演だったのではないでしょうか。
次回の"着席ベビメタ"をお目にかかれるのは、来年の3月になるのでしょうか…。

サクラデミー女優賞


テニス部→BABYMETALと豪華なスタートを切った学院祭ですが、その勢い落とすことなく「サクラデミー女優賞」という企画に。
エントリーされた四人が、お題からキュンキュンする演技をして、後に会場の拍手の大きさで女優賞を決めるというもの。
一日目のエントリーは、まり菜、日向、華、友那乃の4人。
まずまり菜が登場して、他の3人が「げろっげろっ」とカエルの真似をして跳びながら登場します。
まり菜が魔法を唱えると、3人くるくる回って人間に元通り!

といきなり”魔法少女まり菜”節から始まった初日のサクラデミー女優賞のお題はといいますと。

(試合に負けた先輩に声をかけるマネージャー役で)
『先輩、お疲れ様です』(ドリンク渡す)
会場「サンキュ」
『負けちゃって残念でしたね…』
会場「あぁ…」
『(ここでそれぞれの演技)』

うる覚えですがこんな感じ。
順番はどうする?と森先生が4人に訊くと、日向が「まずは後輩がやるべきでしょー」みたいな圧力をかけます。
すると指命された友那乃ちゃん、「でもでも、先輩がお手本見せてくれないとわからないです!」的に切り返し、後輩に裏切られた日向からスタート。
演技を終えて赤面の日向が「次指命して良いですか!」と森先生に駆け寄り、案の定友那乃ちゃん二番手。
その後残った二人にどっちがやるかと森先生が訊くと、まり菜が挙手。
森先生「おいおいまり菜がやると会場が”焼け野原”になるけどその後で良いのか」と華ちゃんに訊くと、華ちゃん何故か異様に自信ありげ。
こうして 日向→友那乃→まり菜→華 の順番での演技でした。
で、肝心の中身は。(アバウトです)

・日向 →いきなり良く覚えてないのですが、割と長々と喋って、先輩の失敗を慰め励ますような、一番マネージャーらしくあたたかい台詞だった気が。
・友那乃 →「サッカーをやってる先輩が一番かっこいいです!」(流れ的にてっきりテニス部かと思ってたので、「あ、サッカーなんだ…」と思いましたw)
・まり菜 →ミラクルボールが魔法で云々(うる覚え)というまり菜らしい台詞。なんだか先輩も魔法少女にされていたような……。*5
・華 →「何落ち込んでんだよ、走れ! 自転車でついてってやるから!」熱血な感じ! 前の3人が可愛らしい感じで攻めてたのでかなり変化球なアプローチ。(→優勝!)

華ちゃん、演技終えたあとスタスタと舞台袖に歩いて行ったのですが、その後ろ姿が華奢なのに男らしかった
ちゃんと自転車でついてってくれる、ってところがキュンキュンしますね。これぞ"ツンデレ"ってやつです。
華ちゃん、最初からやけに自信ありげだな、と思ってたのですが、やっぱりとんでもないもの用意してたんですねー。
で、優勝者は”ウイニング小芝居”をするのですが、ここでも臆することなく華ちゃんプロレスネタで飛ばしてました。

ダンス部「Let's Dance!」


個人的には初日の中でこれが一番の衝撃でした。
二部の幕開け「ピクトグラム」に続いて披露されたのは、歌なしの本気のダンスナンバー、「Let's Dance!」さくら学院の元気の出るようなポップな楽曲群のイメージから完全にかけ離れた、かっこいいさくら学院です。
教室の椅子を用いて、激しいダンス、複雑なフォーメーション、素晴らしい照明。もはやアートの領域
流石はMIKIKO先生です。もう見事としか言いようがない。
ここでとりわけ印象的だったのが、中2メンバーの、寧々日向來麗の存在感。來麗と日向をサイドに、ねねどんがセンターだったクライマックスは圧巻でした。
由結ちゃんのダンスもキレッキレでしたね。
逆にすーちゃんは常にあまり目立たない位置で支えるようにしていたのも印象的。
本気のさくら学院を見た、と思いました。

あれだけの複雑なフォーメーションと激しいダンスをきっちり揃えるには、前述通り本当にたくさんの練習を積んで、たくさん話し合ったのだろうなぁと。
すーちゃんの”学院祭を通して1つになった私達”という言葉が染みます。
学校のお祭りのためにたくさん練習してコミュニケーションとって絆を深めていくっていう過程が、本当に学校っぽくて素敵すぎる。
そういったノスタルジーを刺激するところも、さくら学院の憎いところであり、良いところなんだろうなぁーと思ったり。


2日目につづく。。。


関連リンク

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*1:セトリはBOG編集局さん(@BIGONEGIRLS)のツイートを参考にしました。

*2:まぁ、僕がここ最近中二組が気になっているから、ということも大いに影響してると思いますが…汗

*3:SU-PINPONのキャラ作りは非常に既視感があったのですが、「アタックNo.1」だったか「エースをねらえ!」にあんな感じのキャラがいたような……?

*4:顎を上向けて直立するキツツキみたいな?ポーズでの「つづく!」は実に可愛らしかったです。

*5:森先生が上手くフォローしてましたが、あれは事故だったのかな…?

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